長崎県の平戸の北約15Kmに、「的山大島(あづちおおしま)」という島があります。そして、その的山大島の東の端の断崖絶壁の上に広々とした草原が広がり、そこがキャンプ場になっています。そこが「大賀キャンプ場」です。
大賀キャンプ場は、トイレと簡単な水場があるだけの、素朴だけど気持ちのいいキャンプ場です。そのかわり、常駐で管理している人はいませんし、もちろん利用は無料です。
九州のアウトドア雑誌(注:現在は廃刊)「アウターズ」の別冊「九州山口キャンプ場ガイド」に載っていた写真を一目見て行ってみたくなりました。行ってみると、写真通りの素晴らしいキャンプ場でした。でも、天気が・・・(;_;)
今回のキャンプの参加メンバーは、私たち夫婦と妹の尚ちゃん。ドミンゴに荷物を積み込み、平戸に向けていざ出発。的山大島には平戸の薄香港からフェリーで渡ります。
天気は、残念ながら絶好のキャンプ日和とは言えません(でも、一日目はまだ晴れ間ものぞいていました)。大島へのフェリーは強風で結構な揺れ具合。そして、やっとたどり着いた大賀キャンプ場は、たしかに思っていたとおりの素晴らしいロケーションです。でも、タープ張りに取りかかったときに悟りました。この強風下では、この吹きさらしの草原でのキャンプは無理です。そこで、泣く泣く草原のはずれの林の近くにキャンプを設営することにしました。
タープを張るのは無理でしたが、テントは何とか張ることができて、一日目の夜は星空キャンプとなりました。椅子に座りコーヒーなどを飲みながら夜空を眺めていると、人工衛星が横切っていったりします。夜遅くまでみんなでいろんなことを話していました。
明けて二日目、あの強風はやっぱり雨を連れてきました。朝のうちまでは晴れていましたが、昼ぐらいからはついにポツポツと...。そして、三日目に帰途につくまで雨は降り続き、ドミンゴの中に閉じこもりっきりのキャンプとなりました。
天気はいまいちでしたが、何はともあれ、とっても静かでワイルドなキャンプとなりました。心残りは、天気のほかには玄界灘の海の幸が食べられなかったこと。釣りの心得があれば、キャンプ場の断崖の下ではたくさん魚が釣れたことでしょう。天気がよくて風が静かなときに、是非とももう一度ここでキャンプをしてみたいものです。
島に渡るフェリーで
ここが大賀キャンプ場
星空キャンプ
福岡の西辻さんち