必要な部品
ルーフキャリアは基本的には、フット部とバーに別れて構成されています。
フット部はその名の通りバーを取り付ける「脚」に相当する部分で、車種や取り付け方法・高さの違いにより、いろいろな種類があります。
バーは、各メーカー数種類の長さがあります。幅の広いボートなどを積む場合には、長めのものが必要になりますが、車幅を越えることはできませんし、あまり長いと見た目のバランスが悪くなります。
ルーフキャリアで普通に手に入るブランドには、TERZO(PIAA)・THULE(FET)・RV-INNO(カーメイト)があります。
TERZOはHONDAの純正品(TYPUSブランド)を製造しているメーカーで、TERZOブランドでも同じものを発売しています。TERZOは、フット自体がステップワゴン専用となっているものを発売しており、車体のルーフキャリア取り付け用のネジ穴に、ボルトで直接取り付けるようになっていますので安心感はありますが、価格が多少高く、当然他の車種には使えません。TERZOのルーフキャリアを構成する部品は、STEPWGN専用フットセットEF16(ロック機構付き定価\34,000)とバーセットEB3(長さ127cm定価\5,500)の2点です。
THULEとRV-INNOを選択する場合は、レインガーター(雨どい)に付けるタイプのフットを使う方法があります(THULEの場合は、雨ドイが付いていない車種に取り付けるタイプのフットを使うのが標準のようですが...)。ただし、ステップワゴンには雨どいは付いていませんから、雨どいの代わりとなる部品を付ける必要があります。雨どいの代わりとなる部品としては、RV-INNOから発売されている、STEPWGN専用キャリアベースIN-184(定価\3,500)が利用できます。IN-184を付ければ、THULE製もRV-INNO製もレインガータータイプのフットを装着することができます。したがって、前述のTERZO製を選択しないのであれば、キャリアベース・レインガータータイプフット・バーの3点が必要です。ただ、価格的には定価ベースでも\20,000弱で収まります。また、フットは、高さの条件さえ合えば他の雨どいの付いているタイプの車種にも使えます。
実際に装着した部品
今回実際に装着した部品と定価は、下記です。
ブランド・品名 品番 定価 写真 備考
RV-INNO
STEPWGN専用キャリアベース IN-184 \5,000 4個セット
THULE
スタンダードフット 951 \8,000 高さ約14cm
4個セット
THULE
キャリアバー 963 \5,500 - 長さ126cm
2本セット
キャリアベース(IN-184)の取り付け
ステップワゴンには、ルーフキャリアを取り付けるための専用のネジ穴が準備されています。屋根の両側にあるプラスチックのフタをはずすと、ネジ穴が現れます。プラスチックのフタは、左右それぞれ3ヶ所ずつありますが、IN-184が取り付け可能なのは前と中央の2ヶ所です(この2ヶ所はフタの形状は同じです)。一番後ろのフタは、サイズが他の2ヶ所と違っており、ルーフスポイラを付けるための設備です(TERZOのフットは取り付け可能のようです)。フタはマイナスドライバで軽くこじると簡単にとれます。キズが付くほど力を入れる必要はありません。
ふたをはずすと、それぞれに3つずつネジ穴が開いています。キャリアベースの取り付けには、その両端の2ヶ所を使います。
ネジ穴に合うように、キャリアベースの付属品のベースゴム(スペーサー)を置きます。
キャリアベースをボルトで取り付けます。ネジ穴にも塗装してあるせいか、ボルトの締め込みはかなりきつめなので、ネジ山を痛めないためにも一度ボルトのみを締めておく方がよいかもしれません。キャリアベースは右側用と左側用があります。
フットとバーの取り付け
レインガータータイプのフットセットは、フット本体を雨ドイの内側に置き、外側からブラケットで雨ドイを挟んでボルトとプラスチックノブで締め付けるようにして取り付けます。
ブラケットを取り付ける前に、まずバーの両端にフット本体を通してキャリアベースの上に置きます。126cmのバーの場合、フットから5〜6cmバーが飛び出すぐらいにすると、左右のバランスがとれます。
フットのブラケットを取り付け、ボルトとプラスチックノブで締め付けます。最後にバーエンドキャップを取り付けて終わりです。
取り付けたルーフキャリアの高さ
車体の屋根からバーの上面までの高さが約12cm弱で、バーの上面の地上からの高さが約196cmとなりました。もちろんローダウンはしておりません。
福岡の西辻さんち